Quantcast
Channel: オバキュー|リープリーパー
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2

ソフトウェア開発未経験のデザイナーがなぜかIT企業に入社して3年働いてみた

$
0
0

この記事になぜか辿り着いて今から読もうとしている、いろんな悩みを抱えているかもしれない、就職活動中の学生さん!自分に何の仕事が向いているのか、不安なままの新人の皆さん!ちょっとだけ先輩の私から、この記事をささやかなクリスマスプレゼントとしてお届けします。前に書いた記事から、続けて読んでもらえると嬉しいです。

2020年、大学を卒業して晴れて社会人に!待ち受けていたのはフルリモートでの研修!

私は、大学でグラフィックデザインを学び、デザイン制作会社で就職活動をしていたのですが、面接に落ちまくっていました。そんな矢先、就職エージェントさんからの助言でIT企業を就職活動の視野に入れ、IT企業のBlueMemeから内定をもらって入社しました。ただ、新型コロナウイルスが流行し出した2020年3月頃は、未知のウィルスがどういう存在なのかまだわからなかったため、研修はほぼフルリモートでした。研修内容としては、ソフトウェア開発の基礎知識で、SQLやOutSystemsでの開発(個人・チーム)、資料の作成方法などを学びました。

フルリモート研修が難しいと感じたところは、コミュニケーションでした。相手が実際に近くにいれば、分からないことがあってもすぐに聞きに行けることも、リモートだと相手の動きが見えないので、いつ声を掛けていいかタイミングを見失っていました。また、講師の話を聞く研修ではなかなか積極的に質問ができず、やっと質問しようとしても他の方の質問に講師が答えている間は聞くことができないまま、研修時間がどんどん過ぎていく体験をしました。後から同期の人に聞きたかったんですが、気軽に聞ける仲(しかもリモートで!)ではなかったため、余計に意思疎通に苦労した記憶があります。

ちなみに、一番初めのSQLの研修だけは対面でしたが、プリントに書き込んでいたのが自分ぐらいでした。同期のみんなはメモをほとんど取らずに理解できていたことに、『頭の出来が違う!』と衝撃を受けました。

実は、この研修の2か月間、母の転職活動期間が重なり、母と一日中一緒にいる体験を久しぶりにしました。研修期間は基本的にしんどかったのですが、実家暮らしで家族がいるおかげで、肉体面・精神面がなんとかギリギリ保たれていたような気がしました。

家族に感謝する絵
研修中、心身共に支えてくれた家族に感謝!

デザインチームに配属されて、未経験だったWebデザインも経験中!

研修後、デザイナーになれるかどうかドキドキしていましたが、1年目から4年目の現在までデザインの業務をしています。会社に関係するWebや資料、ノベルティーなど、いろいろなコンテンツを制作し、少しだけ広報の業務も担っています。

ただ、最初配属された時に、営業資料に入れるための製品比較表(スライド1枚)と資料が上手く作れなかったことを思い出します。社内でのレイアウトのルールや製品情報の理解ができていなかったので、スライドとして見せたい内容やレイアウトがまとまらなくて苦労しました。特に、製品比較表は苦い記憶がはっきりと残っています。情報量が多い内容で、そもそもPowerPointでの作業をほとんどしたことがなかったため、テーブルの操作方法や内容の揃え方を試行錯誤しながら作業する羽目になりました。たった1枚のスライドなのに、1週間弱も掛かってしまいました。

PowerPointで表を作成してつまづいている絵
PowerPointで表を作成するのも一苦労

また、今まで経験をしたことがなかったデザイン業務にも触れています。特にWebデザインに関しては、ほんの少しだけ知ることができたかと思います。

Webデザインは、学生の頃に授業で少しだけ触れたレベルでした。なので、仕事として、いざWebに触れよう!とした時に、修正1つするにもどこを修正するのか分からないレベルでした。最初はHTMLを編集していましたが、今のWebサイトはローコード・ノーコード製品を扱う企業らしくCMSを導入し、コードをあまり書かずに作業しているので、Webデザイン初心者の私でも何とか動かせています。

まだまだできないことも多いですが、上司の方々に教えてもらいながら何とか前に進んでいます。

PCの前で理解できないコードで悩み続ける絵
PCの前で理解できないコードで悩み続ける私

心と体のバランスのために心掛けていること


この3年間働いてみて、頑張りすぎると心か体のどちらかが不調になりがちな気がします。真面目な新卒の方は特に、「すぐに人の役に立たなきゃ」とか「成果をたくさん作らなきゃ」とか思うかもしれませんが、気負いすぎるとオーバーワークにつながります。私の同僚でも体調を崩す方を見てきましたが、そうならないためにも、取りあえず目の前の業務をひとつずつ焦らずに進めていくことに限ると思います。

人並みのことですが、よく食べて、よく寝て、散歩とかでいいので体を動かすことが、心と体を壊さない基本だと思います。あと、趣味などに、会社や仕事以外の逃げ道を作っておくと、なおいいです。私は、推し活とおいしいお菓子を食べることで、何とか心が保たれています。

野鳥の会のようにアイドルを双眼鏡でみる絵
推し活中の私、双眼鏡で推しを見る姿はさながら野鳥の会のよう

働き出して3年のデザイナーでもアジャイルで動くことは大事

私は、できるだけ完成に近づけてからでないと見せないクセがついてしまっていて、ついついデザイン案を見せることを後ろ倒しにしていました。

BlueMemeはアジャイル手法を取り入れたソフトウェア開発やサービスを提供しています。社長の松岡さんからは『何か業務を依頼された時は、ラフでもいいから当日中、遅くても次の日までに見せたほうがいい。後ろにすればするほど、依頼した相手からの期待値のハードルが上がるのと、進捗状況がわからないから不満にもつながる』と指摘されました。

確かに、ソフトウェア開発者ではなくデザイナーでも、アジャイル(高速・柔軟)に動くことは大切です。締め切り期限ギリギリに100%に近いと思った成果物を見せるよりも、ラフでもいいから早く見せて何度もやり取りしたほうが、目指したい方向性が早く固まっていきます。私も、依頼されたらできるだけすぐに第1案を見せられるように心がけています。早い段階で見せることで相手との齟齬がなくなりやすく、完成へのスピードも上がっていると思います。

働き出して3年経ったけれど、まだまだこれから

最後に、誰かにアドバイスできることがあるとしたら、「分からないことがあれば聞く」ことを意識した方がいいです。早めに相談したり、分からないことをあやふやなまま進めない方が、後で『あの時相談しといてよかった』と思えるようになります。私自身、「報連相」はまだまだだと認識していますし、上司から指摘を受けることもあります。人に質問することや相談することが『迷惑なのではないか?』と思ってしまい、ついつい伝えることが、先延ばしになってしまいます。タスクがチームで進んでいると思っていたら進んでなかったり、逆に同じ業務をしていて衝突したりすることがあります。

どんな職場でも、工数を無駄に使ったり、期限ぎりぎりで作業したくないはずです。そもそも、余裕を持った「報連相」をしたことで怒る上司は、ろくでもないと思っています(笑)。就活生も新人の皆さんも、影ながら応援しています。

12月になって一つずつギフトを開けていけば、いつか25日を迎えます。あまり気負わず目の前にある業務を一つずつ進めていけば、意外とどうにかなるものです。私も引き続き精進していきます。

入社してからの私のざっくりとした成長グラフ。絶賛成長中。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2

Trending Articles